クラファンをやろうと思ったきっかけ
本当の自分に還る場所を作りたい

2年前の私たちは、毎日都会の雑踏の中で時間に追われ、仕事に追われパソコンやスマホの画面を見ている時間が1日の大半を占めていました。
2人とも早朝から仕事を始め深夜まで働き続ける毎日でした。

1日の大半の時間を本当にやりたいのかわからない仕事に費やしていました。
やりたいことがほとんどできず、やるべきことに毎日追われていました。
仕事、付き合いの飲み会、子育て。
本当はやりたいことを仕事にしたはずだったのに2人の人生はどんどん本当の自分から離れていく生活でした。

そんなある日、事件が起こりました。
潤一:
僕の奥さんのみちこさんが旅行先のホテルの部屋で原因不明で倒れ息が止まりました。
最初は楽しく談笑していたのですが、だんだん息づかいが激しくなってきて、肩で息をするようになりました。はじめはだた酔ってきたのかなと思っていましたが、その息遣いもいよいよ激しくなり、白目を向いて首がガクンと落ち、倒れました。
「みちこ!!」
慌てて叫んで抱き抱えましたが、彼女はもう息をしていませんでした。
過去にテレビでみた人工呼吸を見様見真似でやってみましたが全く蘇生しません。
時計を見るともう10分も経過していました。
「みちこ!みちこ!」
ホテル中に聞こえるくらい大きな声で頬や背中をバンバン叩きましたが応答がありません。
みちこさんが死んでしまう。
物凄い恐怖を感じました。
最愛の人が自分の腕の中で命が尽きようとしている。
それにも関わらず自分は全く何もできない。
なんとも言えない無力感にさいなまれました。
それと同時に猛烈な後悔が出てきました。
「俺たちはまだ何も成し遂げていない!」
前から2人で老後は、あれもやろうね、あそこも行こうね、あんな事もやってみたいね!
将来の夢をよく語っていました。
まだ何にもしていないじゃないか。
猛烈な後悔しかありませんでした。
藁をもすがる想いで僕は救急車を呼びました。
救急隊員:「どうしましたか!?」
潤一:「妻の息が止まりました!もう10分も止まっています!人工呼吸しても蘇生しません!どうしたらいいでしょうか!?」
救急隊員:「携帯電話をスピーカーフォンにして私の指示通りに心臓マッサージをしてください!」
言われた通りにマッサージをしたら息を吹き返しました。
助かった!!と思いきやまた息が止まりました。
また心臓マッサージをします。
蘇生するが、数分後に息が止まる。
それが4回繰り返されました。
救急車、早くきてくれ!!!
願った時に、救急隊員がホテルの部屋のドアから入ってきました。
「助かったー。」
と思ったと同時に腰が立たなくなり、彼女は病院に運ばれました。
こうして彼女は一命を取り留めましたがその後の精密検査の結果、何の疾患もなく原因が見当たりませんでした。
本氣で生きようと思ったきっかけ
この体験を通じて、私たちの人生は一変しました。
毎日あんなに一生懸命働いて、お金を集めていたのに
人生最後の瞬間に思ったのは誰かとの想い出でした。
物やお金をあんなに大事にしてきたのに、結局それはあの世には持っていけないことを思い知らされました。
今までなんのためにあんなに一生懸命お金を追いかけてきた人生を生きてきたんだろう、なんの為にいろいろ我慢しながら生きてきたんだろう。
そんなふうに感じました。
潤一:
僕は自分に問いかけました。
結局、みちこさんが倒れたのは今でも原因不明。
ということはいつまた同じことが起こるかわからない。
いつ彼女の命が尽きてしまうかわからない。
そんな時に僕は今と同じ働き方で、同じ時間の使い方をしているのか。
答えはノーでした。
そう思った僕は今の仕事をどうするのか真剣に考え始めました。
本当のあなたは何がしたいの?
彼女が回復してから2人でどんな人生にしていくか話し合いをしました。
これからはお互いの夢を応援しあう人生にしようね。
2人で誓いました。
ここからの人生は神様からもらった第2の命だと思うようにしました。
みちこ:「潤一さんのあなたの夢はなに?」
潤一:「僕の夢はキャンピングカーで日本一周することかな。それで日本中の海で釣りをしたい!みちこさんの夢はなに?」
みちこ:「私の夢は日本中の温泉に入ること!」
潤一:「2人の夢は方向性が同じだからそれを全力で叶えようね。いつから始めようか?60歳くらいかな?」
みちこ:「それだと遅くない?またいつ倒れるかわからないよ。半年後に始めよう。」
潤一:「半年後!?それはいくらなんでも無理だよ!!」
こんな会話から2人の2年半の日本2周の旅が始まったのです。
大きなチャレンジ
仕事を辞める 収入が半減

僕にとっての大きなチャレンジは日本一周の旅に出る為に仕事を辞めなければいけない事でした。
東京や神奈川でしかできない仕事がいくつもありました。
それらの仕事を辞めたり売ったり譲渡したりして長期間の旅に出られる状態にしました。
全ての仕事を辞めてしまうと生活ができない為にキャンピングカーの中でテレワークで働ける仕事は残しました。
すると僕の収入は半分以下になりました。
この半分以下の収入で生活が成り立つのか。
ここが大きなチャレンジでした。
収入は激減しましたが時間が手に入り、幸福度は5倍くらいに上がりました
半自給自足

すごく助かったのが僕の趣味が釣りだった事でした。
毎日食べるために釣りをするようになりました。

その魚をみちこさんが料理をしてくれる。
それは本当に穏やかなとても幸せな生活でした。
大分県別府市
亀川漁港

テレワークをしながら釣りをする。
なんだか遊んでるんだか仕事をしているんだかわからないような穏やかな毎日は
2人の人生の充実度をあげていきました。
彼女の体もどんどん回復していきました。

食料を貯蔵する方法も覚えました。
魚の群れにあたり、食べきれないくらい多めに釣れた日には

ネットに入れて干物にして貯蔵することを覚えました。
こんな生活をしていると1ヶ月の出費が20万円程度で収入が半減したにも関わらず、手元に残るお金は増えるようになりました。
4つの約束
その場所、本当に行きたいの?
その人、本当に会いたいの?
その食事、本当に食べたいの?
その仕事、本当にしたいの?
この頃から私たちは「時間=命そのもの」と考えるようになりました。
今までずっと我慢して生活してきたので、そのストレスが元で病気になったと考えるようになりました。
だからこれから始まる第2の人生はストレスをゼロにするような生き方に変えよう!と決めました。
2人で4つの約束をしました。
「その人に本当に会いたいの?」
今まではお付き合いで出向くことが多かったのでそういった席には顔を出さないことに決めました。
「その場所に本当に行きたいの?」
土地にはエネルギーがあります。その場所に行くだけで気持ちが落ち込む場所があります。
きっと人のネガティブな感情が蠢いているのでしょう。
私たちにとって大都市はそんな場所でした。
行きたくない場所には行かない。単純ですがそう決めました。
「そのご飯本当に食べたいの?」
人間の体は当たり前ですが食べたものでできています。
食べ物に気をつけなかったから病気になった。
そう考えるようになりました。
ただ空腹を満たすだけのインスタントや添加物の入った食べ物を食べないようにしました。
「その仕事本当に行きたいの?」
妻が明日死ぬかもしれない。そんな状況で今の仕事に明日も行くのか?
自分に聞いた時にそれはノーでした。
もっと誰かに感謝されたい。もっと誰かに必要とされたい。
もっと僕たちの命を世の中の為に燃やしたい。
そう思ったら本当にやりたい仕事は今の仕事ではありませんでした。
家を処分 2年半 日本2周

このような決め事をして、僕たちは1ヶ月のうち10日程度しか働かない毎日になりました。
そして行きたい場所に行って、会いたい人にあって、食べたいものを食べて、やりたい仕事をする。
そんな毎日を生きているうちにみちこさんの体はどんどん回復していき僕たちの人生はとても充実したものになりました。
こんなに幸福感の高い人生は今までになかった

初めは1年かけて日本を1周する予定でしたがあそこも行きたい!あの人にも会いたい!と思っているうちに2年半も旅をしていました。
毎日、見知らぬ土地で会いたい人を車に呼び一緒に食事をして
景色の良い場所に車を止めてそのまま寝る。
毎日時間がゆったり流れて昼寝がこんなにも気持ちの良いものだと初めて知りました。
2年半かけて日本中を旅をしましたが、僕たちには目的がありました。
それは「安住の地」を探すことでした。
どこにいてもテレワークで仕事が成り立ってしまったのでどこにでも住めるということになりました。
「じゃあ、どこに住む?」
「一才の妥協がなく一番気に入った場所が出てくるまで周り続けよう!」
そう2人で決めて旅を続けました。

北海道知床

高知県柏島

石川県珠洲岬

奄美大島
日本中をあちこち旅をして周り
本当に美しい国なだって思いました。
こんな素晴らしい日本の良さをもっと沢山の日本人や海外の方に伝えたいそう思うようになりました。
また田舎に行けば行くほど、そこに住んでいる人たちの幸福度が高いのも印象的でした。
毎日、時間がゆったり流れていて。
都会の人たちみたいに、生きるために生活しているのではなく
楽しむために生きている時間が長いなと感じました。
車を降りた瞬間に
「なにここ!?すごーーい!!」
って感動するような場所ってありますよね?
そんな場所に住めたら毎日朝起きるたびにテンションが上がりますよね?
最高の場所に拠点を構えよう。
そう決めました。
都会で疲れた友人やその仲間にきてもらって疲れを癒してもらう。
そんな場所を提供するのを仕事にしよう。
って決めました。
最幸な場所に拠点を構えよう